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萩原芳樹のブログ
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「あかんたれ芸人の詩」続いてご紹介する登場人物は、テンタラ-の白川さん演じる「天王寺リズム」です。

「リズム」は、「ロック」と同じ売れないグル-プサウンズ出身で、お笑いの世界に転身します。
彼は典型的な妥協型人間で、常にロックの言うことに「ウンウン」と付いて行くタイプ。

グル-プサウンズ時代は、ドラム担当であり、ドラムセットを叩いていた訳なのですが、寄席の舞台に立つと「スネア」という略式ドラムをせざるを得なくなります。
「スネア」とは、小太鼓とシンバルのみを舞台の出とともに持って出て来て、また終われば持ってハケます。
つまり寄席の世界では、ドラムのセッティング時間を許されない場合が多かったので、そんな略式ドラムで演奏する音楽ショ-がほとんどでした。

東京では、「ドリフタ-ズ」「ドンキ-カルテット「ダスタ-ポット」等は、一旦幕を下ろしてフルセットを準備していましたが、「殿様キングス」等は、この「スネア」でした。

元グル-プサウンズのドラマ-であれば、この略式ドラムにかなり抵抗があるのは当然のこと。
しかし、「リズム」は何の文句も言わず、平然と「スネア」で舞台に立ちます。

「全て流されるままに生きる」
今回の芝居では脇役の一人ですが、彼の心情を思うと「リズム」主役でも充分一本の作品が出来ると思います。

そんな「リズム」を白川さんが演じます。
お楽しみに!
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