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萩原芳樹のブログ
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このブログ、暫くサボッておりましたが、ここ連日テニス三昧の日が続いていたので、特に書くことがなかったからです。

グリップをセミウェスタンに変えて、よりスピンボ-ルを打てるようになった・・・だなんてこと書いても仕方ないですからね。

暖かくなって来た。
春がそこまで来ている。
もうすぐ鮎が食べられる代わりに、フグやカニともサヨナラすることになる。
春を待ちわびたように、草木はグングンと元気良くなって来る。
困ったことに雑草の奴等も元気になりやがる。

今日は家の庭の草引きを丹念にやった。
こいつ等は、これから秋まで退治しても退治しても、すぐ顔を出しやがる。
まるでショッカ-だ。

約2時間かけて、庭に顔を出したショッカ-達をやっつけた。
そんな私の姿をノンビリと犬の散歩している人達が尻目に通り過ぎる。
「除草剤巻けば済むのに」と、言われているような気がした。
除草剤でショッカ-をやっつけるのは最後の手段だ。
現時点では、自分の素手でショッカ-達を丁寧にやっつける。

そんな訳で、今日の私は「草引き、真っ青」・・・「草刈政雄」
ちょっと遠かったようだ。

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昨日、第46回上方漫才大賞の審査会が行われて、その結果を受けて今年の上方漫才大賞の放送に関しての会議が今日あった。

46年も続いているこの賞は凄く重みがある。
漫才そのものの歴史の半分近くを歩んで来てしまった賞である。
し、私自身もこの賞を任されて、もう20年近くにもなってしまった。

受賞者は、私の予想とは全く違っていた。
まぁ歴史のある賞であるからこそ、審査員を含めて古い体制なので仕方ないかと思うしかない。

受賞者は、それぞれ私の好きな芸人さん達なので複雑な心境だが、別に今年受賞するべきだったのかについては疑問が残る。

いったい誰が受賞したのか・・・それは4月16日の生放送で発表されるので、それまではシ-クレットです。あしからず。

夢と現実のアンバランスに困惑しつつ、宇野山さん(先日のお芝居で『ウラさん』を演じていた人)のお店に立ち寄った。

先日の「あかんたれ芸人の詩」の音源をいただき、音楽・芸・人生について少し深い話ができた。

汚れかけた自分の気持ちが、またすっかりまっすぐに戻った。
帰りの雨も気持ち良かった。
先日、花屋さんの前を通りがかったら、花の安売りをしていた。
「カルセオラリア」「アネモネ」という春の花の中では、私が好きな花が安売りされていたので、買おうかと迷った。
でも、まだまだ寒い日は続くし、もう少し先にしようと思って帰宅してみると、知り合いの方から、花の苗が贈られていた。

今日、いただいた花を植え替えた。
「君達とは、今年の夏までの付き合いになるよなぁ」
そんな独り言を言いながら。

引っ越しの時、持って来た「小人のオブジェ」を倉庫にしまっておいたので、その小人達を出して、庭に飾ることにした。
小人達は、楽しそうに楽器を奏でている。

うん?
また、メルヘンおじさんになってしまうかも知れないなぁ。
ほどほどにしておかないと・・・。
近年、この国は実に「味わい」をわからない連中が増えすぎたと思う。

先日、とある大阪の下町を案内していただいて歩いた。
大手ス-パ-が出来て、古くからのお店は次々とシャッタ-を閉めているらしい。
そんな中でまだ生き残っている数少ない老舗にオジャマした。
古き良き店には、人のぬくもりと長年継承されて来た味が残っていた。
皆さん、大手ス-パ-相手に、それぞれ最後の抵抗を続けて頑張っておられる。
「素晴らしい!」
私は感動した。

「安ければ何でも良し」
こんな貧困な国に誰がいったいしてしまったのだろうか。
人とのふれあい、本当の味・・・そんなことは全く理解できない奴が急増している事実には呆れるばかりだ。

TVの放送にしても、しかりである。
「味わい」のある番組が実に激減してしまった。
そんな中で先日の「R-1」の放送。
全く無名の連中が次々と登場したことに対して、「これは出来レ-スではないか」というバカなことを言っている奴もいるらしい。

無名の連中が出て来ることこそ、ガチンコであるというのを理解していないバカ連中。
奴等は、作られたモノこそ真実であると勘違いしてしまっている哀れな連中だ。

嘆かわしい。
マスメディアという存在そのものが少し嫌になって来た。
バカ相手にニセ番組を作った者の勝ちかと思うと腹が立つ。

もうそんなバカ相手に何かを発信はしたくはない。
本来の「味わい」を理解してくださる人のみを相手に、私は執筆活動を続けることにしよう。
今年はよく雪が降る。
今日もシンシンと雪が降っていた。

私が21歳の正月を迎えた時のことであった。
その日も雪が降っていた。
当時、東京で芸人をしていたので、新年の初仕事だった。
八王子サマ-ランド(後の東京サマ-ランド)で歌謡ショ-の司会。
豪雪の中、八王子サマ-ランドに到着すると、そこは室内プ-ルで賑わっていた。
「外は寒いのに、何だこいつ等は!」
外の雪で遊ぼうともせずにプ-ルで遊んでいる人達を見て、おかしな奴等だなぁと軽蔑さえしてしまった。

ショ-が始まった。
私が司会をする。
登場したのは「リンリンランラン」という台湾から来た双子歌手。
メチャ明るく歌っていた。

外は雪が降っている。
サマ-ランドの中では、裸の子供達がはしゃぎ、舞台では台湾の双子が歌っている。
何だか訳がわからなくなり、司会の私もついつい裸になってしまった記憶がある。

雪はどうしてこんなに人の心を揺さぶるのだろうか・・・。
佐久間くん、おめでとう!
昨夜、打ち上げの席で佐久間君にお祝いをし話をした。
決勝進出は初めて。どころか昨年は予選で敗れ悔しい思いをしたようだ。
「芸人生活15年で、どんどん後輩が追い越して行くんですよ。でも、自分を信じて我慢して継続して行けて良かったです」との言葉は重い。

売れずに長年芸人さんを続けていると、「余興芸人」と呼ばれる芸人さんになってしまうことが多い。
余興芸人は、その場のお客さんに媚びる芸ばかりが身につき、新しいワ-ルドを作れないまま埋没してしまう。

その点、佐久間くんは凄い。
独自のワ-ルドで見事優勝を勝ち取った。
審査員の板尾氏が、「TVでやるようなことちゃうやろ」という寸評は的を得ていた。
今のTVは王道芸が主体で、イビツな笑いを放送することを極度に怖がる。
そう考えれば、やはり「R-1」は貴重な存在だ。

佐久間くんがご褒美として、関西TVで冠番組を持つらしい。
早速、私が提案をした。
「ピンクの井戸お化け姿で、西成の町を唄いながら歩いてよ」と。

それにしても、さわやかなチャンピオンであった。



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