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萩原芳樹のブログ
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「キャバレ-哀歌」には、九州の筑豊出身の妙子(五十嵐サキ役)が登場していた。

筑豊の貧しい炭鉱から大阪に出て来て、女工として働き、工場を逃げ出してホステスになって行くという妙子。

昭和の時代のリアリティある背景として、妙子を登場人物にしたのだが、驚いた。
お客さんの中に、本当に筑豊出身の人がいて、芝居の上演中ずっと涙されていたらしい。

筑豊は悲しすぎる程の閉山の歴史を持つ。
そんなドンピシャなお客さんがいたことを知り、誠に申し訳ないと思った。

でも、そのお客さんは五十嵐サキの九州弁が上手なことで、懐かしさ一杯で感動されたとか・・・。

「キャバレ-哀歌」は、昭和の「あるある話」を目標に作った芝居であったが、ドンピシャすぎたことは良いことなのか悪いことなのか、複雑な心境だ。

「人の心の痛み」
これは、お笑い作家であるからこそ大切にしなければならないキ-ワ-ドなのである。

そんな思いやりの気持ちを持つことの根源には、勇気が必要である。
優しさと、正しい暴力・・・物作りはやはり奥が深い。

もっと脚本家として修行を積まなければならない。
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「キャバレ-哀歌」二日間3回公演、大盛況のうちに終了しました。
観に来ていただいた方々、本当に有り難うございました!

アウトロ-のキワモノ達が登場して来る「切なバカバカしいワ-ルド」また次回作にも、ご期待ください。

(今回の芝居で得たモノ)
■宇野山さんのバイタリティ
■かぐやさんの純粋さ
■スタッフの熱意
■新たなるお客さんの暖かい声援
■出演者みんなの役者魂
(今回の芝居で無くしたモノ)
■眼鏡
初日のお客さんは特にリピ-タ-率が高く、「らん子0」の意味を理解してくださり盛況の舞台となりました。

ABCホ-ルも満員。
エンディングの「シ-サンドバウンド」でも、客席ノリノリ状態で盛り上がりました。
来ていただいた方々、本当に有り難うございました!

明日は昼夜の二回公演。
気を引き締めて頑張りたいと思います。

それにしても、前列の「らん子ファン」の皆さんは、50代のオバサン達。
そんな方々が、この芝居を凄く楽しんでいただいているのを肌で感じ、感謝しております。
私も、この方達にすっかり人気を得たようで、今テングになっている状態。(アホかねぇ~!)

TVで、この年齢層の人をタ-ゲットにしたら、きっと時代も変わるのだろうなぁと感じたりもします。

でも今の時代、一般庶民の気持ちやらを踏みにじってまでも、中央集権、権力と権威の横暴ばかりが目立ちますよね。

そんなことはどうでも良い!
私は、また明日純粋に楽しんでもらえるお客さんと、一緒に楽しんで舞台を作るのみ。
ダンスも思いっきり披露しますよ!
「額に汗して働かん奴は、のたれ死ぬ!」
これは、明日から公演の「キャバレ-哀歌」劇中に出て来るキ-のセリフの一つ。

いよいよ明日となった芝居の本番だが、同日民主党の代表選挙があるらしい。
奴等は「額に汗して働いている人達」を全く無視して来た。
「額に汗して働いて来た人達」を、のたれ死にさせても平気で、まだ自分の欲の為に生きてやがる。

「キャバレ-哀歌」の公演日と、そんなクソ政治家のお祭りの日が偶然にも一緒になったとは皮肉な話だ。

あいつ等政治家は、入場料(税金)を汗して払っている庶民には目もくれずに、我の欲望と権力争いに必死だ。
戦国時代なら、政権争いに負けると惨殺されたものだが、あいつ等は責任を取る覚悟すらないときている。
まぁ、国民が甘やかしたのだから仕方ないのだが・・・。

そんな明日、我々はお客さん一人一人を大切に思った芝居をする。
こんな腐れ切った日本の中で、堂々と「素敵な時間と空間を有り難う」と、思ってもらえる芝居作りを目指して・・・。

PS
暫くコメント欄を閉鎖しておりましたが、また開くことにします。
ただし、お芝居を観てもらえた方の為のコメント欄として。
「キャバレ-哀歌」明日の稽古がラストとなり、いよいよ本番を迎える。
祭りで言えば「宵宮」である。
祭りの宵宮は、みんなで盛り上がって最高のボルテ-ジに達する訳だが、やはり芝居は違う。

大切な試合前日の気分だ。
稽古に稽古を重ねて、その結果が出る。
試合に勝てば良いが、負ければやはり監督の責任なのだ。

芝居はチ-ムプレ-。
野球やサッカ-に似ていると思う。
自分を殺してまでもチ-ムの勝利の為に頑張らないといけないし、また個人プレ-も必要になって来る。

いざ本番を迎えて果たして勝利の美酒に酔いしれることができるのであろうか・・・。
ここまで、我一座の芝居は、5勝0敗。
素晴らしいチ-ムワ-クと、こだわりの個人プレ-で常に勝利を呼び込んでくれた。

6戦目の勝利を信じよう。
みんなの力を信じよう。
「キャバレ-哀歌」の公演まで、あと3日に迫った。
ここまで来れば本当に成功を祈るばかりであるが、脚本家としては複雑な心境になる。

というのも、脚本家にとっては「自分の裸を見られるような思い」なのである。
芝居上のセリフやメッセ-ジには、脚本家の熱い思いがこもる。
ゆえに、脚本家のストリップショ-でもある訳だ。

私がプロの本書き(脚本家)としてスタ-トした頃、そんな風に裸を見られるのが嫌で、メッセ-ジを控えめにした経験があった。
でも、「それは卑怯なこと」と感じて、思いっきりストリップをやってみる気になれたのは、いつ頃からなのだろうか・・・。

小学生の作文で、先生に誉められるのが、小学生が自分を丸裸にして表現した作文。
私は、作文が苦手であった。
自分を丸裸にできない子供であった。
それが、この年になって、どんどんストリップをしようとしている。
自分でも不思議でならない。

まぁ、そんな脚本家のストリップ芝居、来られる方はどうぞ私の心の裸を楽しんでください。


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