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萩原芳樹のブログ
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すみません!
このブログ、誤字脱字の多いことに驚かれている方も多いと思います。
先程のも、「ブロイラ-、南へ」のタイトルを「ブロイラ-、南ほ」とは、何たること!
でも、「ブロイラ-、南ほ」と、言われると、とても深い意味があるような気さえしますよね。
それに、「塾」を「熟」と打ってしまったり・・・。
雑なブログで失礼しました。

私、実は作家でありながら「読み返し」をしない男なのです。
もう何十年も、書き殴ったらら、それで「おしまい」にして来た男。
本当に申し訳ないです。
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ブロイラ-は、暫くの間、少年の歌に聴き入っていた。
と、その時である。
少年が振り向き、ブロイラ-の姿を発見してしまった。

「しまった!捕まって食べられる・・・」
ブロイラ-は、恐怖に怯えて固まったが、少年は何事もなかったかのように、また海を見つめて歌い続けた。

「こんな所で何をしてるの?」
ブロイラ-の方から、勇気を持って話しかけた。
少年は何も答えず、歌い続けるだけだった。

そして、歌い終わったその時、やおら語り始めた。
「僕は疲れた・・・。喰うか喰われるかの世界なんて嫌になったんだ」
「そう!まさにその通り!喰うか喰われるなんておかしいよ」
ブロイラ-の発したその言葉に、少年は満面の笑みを浮かべた。

ブロイラ-は、とりあえずは身に危険はないと察して、少年の横に歩み寄った。
少年とブロイラ-は、長い時間無言のまま、ただ海を見ていた。
そして、時折太陽を見上げる。
「あの大きな太陽があってこそ、この地球があり、地球があるから、人類や生物が生きていられると思うんだ」
「その通り!」
ブロイラ-は、少年の言葉に相づちを打ったが、正直少年の言いたいことがよく理解できていなかった。
「哲学者か、こいつは・・・。どう見ても、まだ小学4年生くらいの筈なのに」

「家出をして来たんだ僕・・・」
「家出って、家を飛び出して、この島へ?」
「ああ、よく海水浴に連れて行ってもらった島まで一人でゴムボ-トを漕いで行こうとしたんだけどね、流されてこの島まで来てしまったんだ」
少年は、家出した理由を語り始めた。

「全てが嫌だった。親は喰うか喰われるの社会で生きて行く為には、勉強を頑張るしかないと言うばかりだし、学校が終わると遊ぶ間もなく熟。熟では点取り虫の競争社会。せめて学校が楽しければ良かったんだけど、弱い者をみんなでよってたかってイジメルだけの、これも喰うか喰われるかの世界さ。全てがみんな嫌になっちゃったんだよ」

今度は、ブロイラ-の番だった。自分が閉鎖されたニワトリ小屋を脱出して、この島にたどり着いたことを少年に話した。

少年は、ケラケラと笑った。
「で、これからどうするの?」
ブロイラ-の、そんな問いに少年は何も答えず、また海を見つめ続けた。
ブロイラ-も、黙って海を見る。

少年は、重い口を開いた。
「わからない・・・。けど、こうしているのが快適。それだけ」
「そうたよね・・・」
また、少年とブロイラ-は、無言で海を見続けていた。
     ~続く~
ブロイラ-を乗せたサ-フボ-ドは、どんどん沖へと進んで行った。
ブロイラ-は、ボ-ドの上でバランスを取りながら二本足で立っている。
その姿は、まるでカッコいいサ-ファ-であった。

海の色がブル-から、濃紺色に変化して来た。
潮の流れが急になった証拠である。
波も荒くなって来た。
ブロイラ-は、ボ-ドから落とされまいと必死である。
「このまま海に落ちたら、泳ぐこともできないし、魚の餌食になるのかなぁ」
おかしな話である。
鳥は、上空から海の魚を狙っては、サッとくわえて飛んで行く。
「鳥の仲間である僕が、魚の餌食になるなんて・・・立場逆転」
海はどんどん荒れて行った。

ブロイラ-は、目覚めた。
そこは、小さな島の浜辺であった。
横にはサ-フボ-ドがある。
「そうか、荒波と戦ううちに気絶して、この島に漂着したという訳か」

早速、島を探検してみることにした。
人影はまるでなし。どうやら無人島のようである。
沖を見ても島影はなし。ブロイラ-は、南海の孤島に漂着してしまったようだ。でも、そうとわかればブロイラ-は大満足であった。
「ようし!憧れの太陽の陽を浴びて、ここでのんびり暮らすぞ」

そう思って、浜辺にゴロリとなった時であった。
砂浜に人間の足跡を見つけたのである。
「無人島かと思ったら、人がいる・・・気をつけないと」
ブロイラ-にとって、人間に食べられるのが一番の恐怖であった。

少し離れた場所から、少年の歌声が聞こえて来た。
ブロイラ-は、そっとその声のする方向に忍び寄ってみる。

そこには、木にもたれかかったまま座り込み、海を見つめて歌っている一人の少年の姿があった。

    ~続く~
昔ラジオドラマで書いた作品を、また一つ思い出したので、また綴ることにします。
また、あらすじのみですが・・・。

(物語)
ブロイラ-は、毎日イライラしていた。
小さな小屋に閉じこめられて、連日陽に当たることもない。
「思いっきり太陽を浴びて、一度くらいのびのびとした暮らしをしてみたいなぁ」
そうは思っても、所詮は食用のブロイラ-である。
「結局、僕は人間に食べられる為に生まれて来たのだから、仕方ないか」

ブロイラ-は、自分の体についている羽根を、しみじみとと見た。
「本来は、この羽根、飛ぶ為に存在している筈なのに・・・」
ブロイラ-は、飛んでみたかった。

閉じこめられた狭い小屋の中で、何度か飛んでみようと挑戦してみたことはあった。
しかし・・・すぐ天井にぶつかった。
痛かった。
情けなかった。

「自由になりたいなぁ・・・」
そんなことばかりを思っていた、ある日のことであった。
小屋の主が、鍵をかけ忘れていたのに気付いたブロイラ-は、思い切って脱出を試みた。

ブロイラ-は、ひたすら逃げた。
南へ・・・南へと・・・。
太陽の方向に向かえば、何か良いことがあると信じて。
人間に見つかって、すぐ殺されるという恐怖感で一杯だった。
ひたすら南へと向かった。

海に出た。
太陽の光がブロイラ-を包み込む。
「幸せだなぁ。これが太陽なのか・・・」
ブロイラ-は、テトラポットの上で、太陽を浴びながら昼寝を決め込んだ。
心地良い昼寝だった。
空を見上げると、沢山の鳥達が自由に、面白そうに飛びまわっていた。

ブロイラ-は、そんな鳥達の仲間に加わりたかった。
羽根を思いっきり広げて、羽ばたこうとした。
しかし・・・

飛び立つやいなや、テトラポットの隙間に落っこちてしまった。
「痛たたた・・・!」
鳥の仲間でありながら、もはや飛べなくなている自分に腹が立った。

「大空を飛んで、どこか遠くへ行きたいなぁ」
傷ついた体をいたわりながら、ブロイラ-は、遠くに飛び立つことを夢見ていた。

そんな時である。
テトラポットの前の浜に、サ-フボ-トがプカプカ浮いているのを発見した。
「どうせ飛べないんだから、こいつに乗ってみるとするか」

ブロイラ-は、ヒョイとサ-フボ-ドに飛び乗った。
そのサ-フボ-ドは、引き潮に誘われて、ブロイラ-を乗せたまま、どんどん沖に進んで行くではないか。

サ-フボ-ドに乗ったブロイラ-は、大海原に運ばれて行ったのである。

~さて、このブロイラ-の運命やいかに~




先日、生放送の番組のゲストとして、阪神タイガ-スの「トラッキ-くん」と「ラッキ-ちゃん」が来ていたので、本番終了後、一緒に写真を撮ってもらった。
傍にいたサブロ-さんが「萩原さん、何ちゅうミ-ハ-やねんな」と、言いつつ一緒に入り、4ショット撮影を。

実は私は、どんなビッグなタレントさんと一緒になっても写真を撮ったりしない主義である。
そんな私が、今回何故そのような行動に出たかというと、来週10月20日~25日まで、姫路のヤマトヤシキというデパ-トで、母校の姫路東高校百年記念の展示イベントが開催される。

幹事の方から連絡があり、私の台本等を展示させてほしいと。
懐かしい「ひょうきん族」の台本等を、とりあえずは展示用に送った。
そこで、写真である。
一人の写真を展示していてもバカみたいなので、今回の行動に出た訳である。

姫路には「ヤマトヤシキ」と「山陽百貨店」という二つのデパ-トが昔からある。
私の思い出は、何故かヤマトヤシキばかりだ。
子供の頃、デパ-トの大食堂で、オムライスを食べられることが最高だったのも、ヤマトヤシキ。
高校3年の時、今回と同じ7Fの催事場で、夏休みの一ヶ月間アマチュアフォ-クライブの司会を連日していたのも、ヤマトヤシキだった。
催事の期間、そんな懐かしい思い出をかみしめる為にも、足を運んでみようと思っている。

姫路にその期間立ち寄られた方は、ちょっと覗いてみてください。
今日は休みだったので、昼間漫才台本を書いていた。

来週の金曜日、10月23日に京橋花月で行われる「サブロ-雀々の二人の世界」の漫才台本である。

このシリ-ズの漫才は、長い間私に書かせてもらっている。
私は特に漫才作家という訳でもないが、モノ書きのスタ-トが漫才台本だったので、やはり熱が入ってしまう。

今回は、サブロ-さんから「いとしこいし先生の名作にチャレンジしてみたい」と、言われて「花嫁の父」という名作をリメイクすることになった。

古典落語と違って、漫才というのは、その時代にピッタリはまらなくてはならない旬のモノである。
名作の「花嫁の父」は、良く出来ているネタではあるけれど、昭和のネタ。
これを現代のネタに変えるのに、少し苦労した。

漫才台本を書くという作業は、実に複雑なものだ。
テ-マを決めてからは、日々悶々とネタを考え続ける。
そうして山程の小ネタを作り、それを整理する。
でも、書き始めるのが恐い。
「こんなんでええのかなぁ」と、迷う。

そして、「ええいっ!」と、書き始める。
書いている時は一番楽しい時だ。
ボケの間合い、ツッコミの言葉のキレ・・・全て自分の頭の中で演じながら書き続ける。

完成した漫才台本を読み直す時、自分でも思わず「プッ!」と、笑ってしまう。
「凄い漫才台本が完成したぞ」
と、その時は思うのだが、翌日になったら不安になる。
「あれで良かったのだろうか・・・」と。

結局は、本番でお客さんの前でやってもらって、ウケルかどうかの勝負。
ウケれば良いが、ウケない時は冷や汗がタラタラ出て来る。

来週の金曜日、京橋花月で私はホッと胸をなで下ろすのか、それとも冷や汗モノなのか・・・是非観に来てください。

それにしても、今回は私の大好きな「いとしこいし先生」のネタをリメイクさせてもらって光栄だった。
「いとこい先生」は、下ネタや差別ネタを絶対にやらないという信念の元に漫才を続けて来られた方。
本来の「笑い」とは、そんなモノでないといけないと思うのです。



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