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萩原芳樹のブログ
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先日、ツキノワグマが何人も襲ったというニュ-スが流れている。

クマは追い払うには、音を立てればいい・・・ということで、駐車場の車がいっせいにクラクションを鳴らしたとか・・・。

被害に遭った方も多いので失礼だが、このバカでかいクラクションが、クマをパニック状態にさせてしまったのだと思う。

クマは、少しの音でもビビッて、山に逃げて行った筈。
ところが、その音量が10倍以上だったので、訳がわからなくなり暴れ出したのでないだろうか。

私も、街で恐い人に絡まれたら、とにかく謝ってその場を離れることにする。
しかし、その人数が凄すぎて「殺される」と、身に危険を感じたらどうなるのだろうか。
今回のクマのように、死ぬことを覚悟で暴れまわってしまうのかも知れない。

本来、人間と共存すべきクマさん達は、かわいそう。
山の中に、勝手に高速道路ばかりを作って、クマさんは居場所も無くなれば、食べるものもなくなる始末である。

実は私、何年も前に、そんな動物達の心情をベ-スとして、ラジオドラマを何作も書いていたことがありました。

今回のクマ騒ぎで、そのラジオドラマを思い出したので、次からその物語を綴って行きたいと思っております。
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「真田十勇士」が終わって間もなく、またNGK一ヶ月公演脚本の依頼がありました。

「また時代劇にしてください」と、プロデュ-サ-から。
会議の結果、「忠臣蔵」を新喜劇メンバ-でやることになりました。

早速私は、忠臣蔵に関しての調査を開始。
映画化されている作品や、小説を読みあさり、歴史的資料をも取りそろえました。

こういう何度もドラマ化されている時代ものは、江戸時代の講談によって作られている部分が多いので、なかなか真実は掴めません。

そして、私の作り上げた「忠臣蔵」とは、こんなスト-リ-です。
ドラマや映画では、大石内蔵助が仇討ちする気がないと見せる為、山科で遊ぶシ-ンがありますが、そこで芸人や太鼓持ちと知り合いになります。

赤穂城の旧浅野家臣は、誰も亡き殿の恨みを晴らそうという気配はなし。
そこで、芸人達が47士になりすまして吉良邸に攻め込むという荒唐無稽な物語。

ところが脚本を書き終えたら、2時間以上もの大作になってしまいました。(サイズも計算せずに脚本を書く私はおバカですが)

演出家の方は、「大丈夫ですよ」と、おっしゃってくださったのですが、確か全7景の芝居を、ごっそりカットして全3景の芝居になってしまったのを記憶しています。

やはり、今回の「女忍のブル-ス」のように、私の脚本は自分で責任を持って演出しなければなりませんね。
今から20年余り前のこと。
「NGK」の劇場が出来たばかりでしたが、吉本新喜劇が危機だった頃です。
「ヤメよっかなキャクペ-ン」があり、本当に新喜劇が無くなるのではないかと心配されていた頃でした。

吉本さんから、「NGKで一ヶ月公演の新喜劇を書いてほしい」と、依頼がありました。

「新喜劇が危機?ならば大阪の危機を舞台にしよう」と、大坂城落城の「大坂夏の陣」の芝居を書くことにしたのです。

物語は、現代の少年の勉強部屋から始まります。
少年の名前は「サスケ」といって、歴史の本を読んでいました。
そこで、「大坂夏の陣」のことを知ります。

そして、舞台は転換して、合戦のさなかの大坂城。
「猿飛佐助が殺されたぞ!」と、大騒ぎになっています。

そこへ、タイムトリップした現代風少年の「サスケ」が現れます。
「佐助、生きていたのか。でも、その格好はどうした?」

タイムトリップした「サスケ」には何のことだかわかりません。
でも、真田十勇士の猿飛佐助が自分と名前も同じならば、顔姿もそっくりなのに気付きます。

この後、戦国時代と現代のギャップネタが続く訳ですが・・・。
「サスケ」は、猿飛佐助になりすまし、戦いに参加します。

しかし、本で勉強したばかりの「サスケ」は、知っていました。
間もなく大坂城が滅ぼされることを。

そのことを口にしてしまえば歴史が変わるので、決して口にはできない。
でも、負けいくさとわかりながら、真田十勇士の一人となって戦う「サスケ」

そんな悲しいコメディだったのですが、新喜劇メンバ-のギャグとは、ミスマッチすぎた作品だったなぁ・・・と、後で反省しました。

この後、またNGK一ヶ月公演で「忠臣蔵」を書くことになりました。
どんな忠臣蔵だったのか、これも次にお話します。
「女忍のブル-ス」三日間公演の間、いろんな方に「楽屋見舞い」として、素晴らしい差し入れを沢山いただきました。

そんな中でも、最高に美味な「たい焼き」がありました。

実は「いちびり庵」という、千日前、道頓堀、戎橋にチェ-ンを持たれている大阪みやげのお店の社長さんから。

NGK近くのオリエンタルホテル前にある「いちびり庵」の一階で最近売られるようになったとか。
「浪花ほんまもんのタイ焼き~千日庵」が、その「たい焼き」の正式名称です。

お近くまで行かれた方は、是非食べてみてください。

「いちびり庵」の社長は「なにわ名物開発研究会」の会長でもあり、大阪の街を少しでも活気ある町にしようと常に頑張っておられる方です。

大阪も「女忍のブル-ス」の伊賀のように滅びる危険性を持っていますからね。
そういえば、今から20年程前に、滅びようとする大阪を助ける為に戦うという芝居を書いたことがありました。

NGKで一ヶ月公演した「真田十勇士」です。
どんな物語だったのか・・・また次にお話します。
「女忍のブル-ス」三日間公演を終えました。

観に来てくださった皆様方、本当に有り難うございました!

芝居のラストでご挨拶させていただいている時、お客様の暖かい視線を強く感じました。その瞬間「ああ、こんな仕事をさせてもらって、私は幸せ者だなぁ」と感じつつ、「次回も絶対に裏切らない芝居を作ろう!」と、勇気が湧いて来ました。

私は、この一座のメンバ-全員大好きで、一座を支えてくださるお客様には感謝の気持ちで一杯です。

また次回作品の構想を、このブログでお伝えして行こうと思っております。

PS
フィナ-レのダンスで、隼ジャンプさんは泣きながらトランポリンを跳んでいたこと、気付かれたでしょうか?


「女忍のブル-ス」無事初日を終えました。

京橋花月、ほぼ満席。
来てくださった皆様、本当に有り難うございました!

初日のお客様は、「らん子のブル-ス」から、ずっと来ていただいている方が多かったようで、一座の面々が登場する度に拍手してくださいました。

ただ、「桂あやめ」さんには何故か拍手が・・・?
どうしてなんだろう・・・と、不思議でしたが、一つは「あやめ」さんの老婆メイクがリアル過ぎて、それが「あやめ」さんだと気付いた時には、すでに遅し・・・という状況だったのでしょう。

芝居終了後、「あやめ」さんに拍手をするタイミングを作るように、少し芝居を変更しましたので、今日明日来られる方は、是非拍手を。
二景の冒頭シ-ンです。

それと、自分で改めて観て、ラストシ-ンが「えっ?終わりなの?」と感じさせてしまっていることに気付きました。
脚本段階で、もっとド派手なラストシ-ンを考えてもいたのですが、舞台の構造上やら、予算の関係で無理だったので、今回のラストシ-ンになってしまいました。

「もっと観たかったのに・・・」と、感じられる方も多いと思いますが、私の大好きな「男はつよいよ」シリ-ズも全回そんな形で終わっていますので、「まぁ、仕方ないか」と、勝手に自分に言い聞かせています。

今日は二日目です。
出演者一同、より緊張感を持って挑みたいと思っております。


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