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萩原芳樹のブログ
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「あかんたれ芸人の詩」間もなく脚本脱稿の段階に入りました。

登場人物の性格をより綿密に作成した上で脚本に挑み、そこに予定した事件を放り込んで行く訳ですが、ここでリアルに登場人物達が反応して、書いている作者の私ですら驚いてしまうことがあるのです。

先程、脚本を書きながら思わず涙してしまいました。
「どうしてこんな辛い思いをさせなければならないのか」と。
そこに追い込んだのが自分である筈なのに、妙な話です。

舞台は「生モノ」なのですが、脚本も「生モノ」です。
「あかんたれ芸人の詩」是非観に来てやってください!
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今日は関西テレビで「漫才マン」の収録があり、普段よりも遅く帰宅。
先程、小腹が空いたので、買ってあった冷凍の明石焼きをレンジで暖めて食べることにした。

明石焼きはたこ焼きとは違い、ダシに入れていただくモノ。
しかし、姫路流の食べ方は独特でまたひと味違う。

姫路では、明石焼きに甘ソ-スをかけて、それからダシ汁につけて食べるという習慣がある。
こんな話をすると、「それは邪道や!きつねうどんにソ-スかけるようなもんやないかい」と、指摘されたこともあったが、そんな人もいざ口にすると納得してもらえるから不思議である。

私が子供の頃から食べている習慣なので仕方ない。
以前は自分独自の、こだわりの明石焼きを自宅で作っていたりしたが、最近は面倒なので冷凍で済ますことにしてしまった。

あっ!さっき食べた明石焼きのことをついつい長く語ってしまった。
ヤバイ!
そもそもブログに有名人でもないのに、今日食べた美味しいモノとかのグルメネタを書いている奴のことを「バカか、オマエは!」と軽蔑していたのに、ついに私もやってしまった。
もうこんな罪は二度と犯しません。
以前にも、このブログでお伝えしていましたが、萩原大介のTV出演の日程を改めて報告しておきます。

関東地方は日本TVにて、明日の深夜の2時過ぎ「音の素」という番組ゲストで登場します。

関西地方は、読売TVで12/6(月)の深夜1時からのOAとなります。

また「ワンマンライブ」は、12/5に下北沢にて。(詳しくは萩原大介のホ-ムペ-ジをご覧ください)
かなりの音楽関係者の方が来られる予定なので、私も行ってまいります。
さて、続いてご紹介するのは、新喜劇のマドンナ役でお馴染みの「五十嵐サキ」さん演じる「南風亭晴代」という女芸人。

彼女は楽屋で「オサセ」として有名。
「オサセ」とは、誰とでも寝る女性のこと。

実際、昭和47年の寄席楽屋には「オサセ芸人」が何人かいたものです。
ただでさえも、楽屋で男女関係があったら噂になるのに、そんな噂をもろともせず、股を開きまくっていた女芸人さんって、いったい何だったのでしょうか。

先日、記者会見の時、サキちゃんが「私はオサセ芸人の役らしいのですが」と、発表すると、サブロ-さんは「おったおった」と。
「けど、今はもういてないからな」と言うと、サキちゃん「今もいますよ」と。
勇気ある発言でした。
それが誰なのかはついに白状せずじまいだったのですが・・。

なんだか汚れた話のようですが、「オサセ芸人」は、寂しすぎたのかも知れません。
酔うと人恋しくなってしまう弱い女であったのかも知れません。

私も以前「日活ロマンポルノ映画」の脚本を書いていた頃、そんな女性の心理を描こうと努力したこともありました。

現在の「オサセ」の若い女性と、昭和の「オサセ」とは根本的に背負っているモノが違うと思います。
昭和の「オサセ」は追求すればする程、はかなく悲しい思いになるのです。

この「オサセ」の女芸人、晴代も今回のお芝居のキ-マンでもあります。
サキちゃんの名演技で必ず涙を誘ってくれると信じております。
お楽しみに!

さて三人目にご紹介するのは、「おかけんた」さん演じる「淀川はまる」という芸人です。

「はまる」は九州の大分県出身で、歌手に憧れて東京へ行こうとしましたが、汽車賃が足りなく大阪に降り立ちます。

とりあえずは住み込みでパチンコ店で働く訳ですが、漫才というモノを知り、「淀川どぼん」に弟子入り。
「どぼん」が引退したことで、おとうと弟子の「わたる」とコンビを結成し、ここからが今回の芝居のシ-ンとなります。

「はまる」は九州出身なので、大阪弁のイントネ-ションがどうしても出来ません。
そればかりか「チック症」気味なところがあり、他人から説教されたりして自分が追い詰められると「ヤッホ-!」と叫んでしまう癖があるのです。
本人曰く「ここでヤッホ-なんか言うたらアカンアカンと思えば思う程、口からついつい出てしまうのや」と。

「はまる」はバクチが大好きな芸人。昭和47年といえば、そんな芸人さんも多く、出番の合間は必ず楽屋でマ-ジャンをしていた芸人さんの姿をよく見かけました。
舞台よりもマ-ジャンに夢中で、中には出番になっても「相方、一人でとりあえず舞台出ててんか。この一勝負終わったら行くから」というデタラメな芸人さんも数知れずの状態でありました。

今回のお芝居は、この「はまる」がキ-マンになります。
彼の起こした大事件が・・・。
お楽しみに!

さて、「あかんたれ芸人の詩」のチケットはすでに発売開始されているそうです。
是非お早めにお買い求めくださいませ。
「あかんたれ芸人の詩」現在執筆中で、自分で言うのも変な話ですが、なかなか奥深くて面白い作品になりそうです。

脚本というのは、まず人物設定を深くしておいてからスタ-トする訳ですが、ゆえに書き始めると、作者の私よりも架空の登場人物が勝手に喋り始めるという現象が起こります。
セリフを勝手に喋り始めるのです。

一般の方からは信じられない現象なのですが、それに遭遇できるからこそ脚本を書くって楽しい訳です。

今回登場する芸人さん達は、全員売れていない芸人さんばかり。
そんな芸人達が心の声を叫びます。
悲しいです。空しいです。でも、ちょっぴり笑ってしまったりします。

売れない芸人さんのサガ・・とでも言うべきか心の声を今拾って綴っている段階です。

「らん子のブル-ス」「お茶子のブル-ス」と、過去に発表しましたが、今考えると、物語と人物の浅さに改めて恥ずかしさを感じる次第であります。

さてさて、これからがクライマックス。
売れない芸人さんが、私にも想像できなかったセリフを吐いてくれるのを楽しみに脚本を書くまでです。

私の尊敬する岡本喜八監督が、こんなことをおっしゃっていました。
「映画の脚本を書くって楽しい。夜寝る時、明日はどんな展開になるのかドキドキハラハラして寝るんだ」と。
若き日、これを聞いた私は「こんな大監督でも計算せずに脚本を書いているのかなぁ」と、呆れたのですが、その言葉の意味が改めて理解できるようになった次第です。

こうなったら、演出の立場としても、より登場人物になりきってもらうしかありません。
自分だけ目立とう等という、卑しい芸人魂は捨ててもらいます。

いやぁ、「あかんたれ芸人の詩」は、私自身の中での名作になりそうです。
いや、そうしたいです!


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