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萩原芳樹のブログ
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「男はつらいよ」シリ-ズのマドンナとして、一番多く登場するのが、浅丘ルリ子さん演じるキャバレ-歌手の「リリ-」です。

第11作に初登場して、15作、25作、そして最終回の48作と、4度も同じ人物としてマドンナ役をされています。

このシリ-ズは、一話完結かなと思いきや、続きものなのですが、マドンナに関しては、ほとんどが一度きり。
そんな中で、浅丘ルリ子さん演じる「リリ-」は、監督の思い入れがあったのか、もしくは渥美さんの思い入れがあったのでしょうか。

リリ-は、キャバレ-まわりの歌手です。
ろくに聴いてももらえないキャバレ-で歌を唄い、全国を転々として歩いている女性。
昭和40年代には、そんなキャバレ-歌手が随分いたものです。
そして、そんなドサまわりのキャバレ-歌手の人生を、この作品では見事に描かれています。

寅さんと、リリ-が最初に出逢うのは、北海道の網走。
インチキくさい古いレコ-ドを売る寅さんに、リリ-がこう声をかけます。

「さっぱり売れないじゃないか」
旅人同士の男と女の出会いです。

キャバレ-まわりの芸人をしていた当時の私にとっては、とってもステキな出会いであり、大好きな二人の恋愛の始まりでした。
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