萩原芳樹のブログ
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ヨンちゃんは5年生になった。
クラス替えがあり、今度こそ友達ができることを望んだ。 友達は、すぐにできた。 その一番の友達が担任の木村先生だった。 木村先生は、音楽に熱心で、器楽部を作りMBSラジオの「子供音楽コンク-ル」に申し込み、姫路市内でも音楽面で有名校にしようと必死な先生だった。 器楽部は基本的には、56年生で構成されるのだが、ヨンちゃんがピアノを習っていたこともあり、ヨンちゃんは特別に4年から器楽部に加わっていた。 担当は、アルトアコ-ディオン。 自分の演奏するアコ-ディオンのソロパ-トがラジオから流れるのを聴いて、ヨンちゃんは嬉しかったようだ。 ヨンちゃんは、そんな大切な木村先生のことを「馬!」と呼んでは、「待て!」と、追いかけられた。 「萩原!オマエも顔長いから、これから馬と呼ぶぞ」と、木村先生。 34年のクラスとは全く違い、木村先生のクラスは笑いが絶えないクラスであった。 ヨンちゃんが授業中に、先生の言葉尻を取ってダジャレを飛ばす。 「今、ダジャレを言うた者は誰や!」 ヨンちゃんが手を上げると、 「もう一回大声で言うてみぃ!」と、先生。 ヨンちゃんが、もう一度ダジャレを言うと、 「オモロいやないかい!」と、先生。 そんな木村先生のおかげでヨンちゃんは明るくなり、これまでがウソのようにクラスの人気になって行った。 「6年生を送る会」では、「萩原、何かオマエが芝居を考えろ」と。 ヨンちゃんは5年生で、生まれて初めての作演出主演の芝居を経験した。 そんな木村先生・・・。 一昨年、ヨンちゃんが母校の中学校の公演を頼まれて行った時のこと。 在学の中学生やPTAの人達にまぎれて後ろの方の席に、老いた木村先生の姿を見つけた。 公演後、木村先生は控え室に来てくれて、 「芳樹さん、今度是非一緒に二人で酒でも飲もう」と、言ってくださった。 残念ながら未だその機会はないのだが、ヨンちゃんにとって、木村先生は天使のような存在だったのである。 PR |
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