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萩原芳樹のブログ
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さて、「女芸人らん子のブル-ス」一昨年の5月に公演をさせていただいたシリ-ズの二作目に入りたいと思いますが、まずはその時代背景から。

舞台は、一作目から4年後の昭和47年に移り変わります。
昭和47年の上方演芸界は、従来の上方演芸界とは違った新しい時代に突入していました。
TVでは「ヤングお-お-」が大人気番組となり、仁鶴・三枝・やすしきよしといったお笑いのスタ-が次々と誕生します。
続いては、コメディNO1、カウスボタン、パンダもスタ-の座に。

これまでの関西ロ-カルの演芸番組といえば、寄席でウケている芸人さん達がTVに登場する・・・というスタイルでした。
しかし、この頃から逆転して行きます。

つまり、TVで活躍しているお笑いスタ-が寄席に出ると客が集まるという構図に変化して行く訳です。

ゆえに、寄席で地力をつけて行くよりも、TVで華々しく売れた方が勝ちという時代に。いわば、今の路線の始まりと言っても良いでしょう。

芸もさることながら、お笑いにも「ビジュアル」が大切になった時代が到来した訳です。
グル-プサウンズブ-ムが終わり、カッコいい若者が楽器を捨てて漫才に転向して行ったりしたものでした。

「らん子2」は、そんな時代の物語であります。
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