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萩原芳樹のブログ
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アフリカから、奴隷として連れて来られた人達。
連日過酷な労働で、何の楽しみもありません。

食欲、性欲、物欲等々、人間としての全ての欲望を奪われての暮らし。
もはや生きる望みも失っている訳ですが、死なせてももらえません。

そんな彼等は、連夜奴隷小屋に入れられた時、彼等なりの楽しみを生み出したのです。
「唄う」ということです。

何を唄ったのかというと、とりあえず日々の暮らしを歌にして。
例えば「ああ、腹が減った減った」
という即興の歌詞に勝手なメロディをつけて唄ったのです。
楽器なんか勿論ありません。
その辺のモノを適当に叩いて唄ったのでしょう。

「バナナボ-ト」の歌詞とリズムのアンバランスさが、これで解明できました。
彼等は、日頃の嘆きや悲しみを歌詞にして。
というか、その程度の言葉しか出てこなかったのでしょう。

でも、リズムはノリノリ。
悲しい歌詞に陽気なリズムが加わって行く訳です。
南米辺りの音楽にパ-カッションが多いのも、どうやらそのせいらしいです。
手当たり次第、その辺りのモノを叩いて唄う・・・これです。

人間、どんなヒドイ状況下でも、生きている喜び、「娯楽」を求めたくなるのだろうなぁと、つくづく思ったしだいです。

さて、こんなジャマイカのお話をしましたが、実は今度のお芝居「キャバレ-哀歌」のメインテ-マでもあるのです。

キャバレ-歌手を夢見る主人公は、ジャマイカの奴隷とまでも行きませんが、貧しい身の上。
お金のかからない「唄う」ということが、彼女にとっては何よりも幸せだったのです。

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