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萩原芳樹のブログ
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昭和の時代、検便なるモノがありました。
子供達の体内に寄生虫がいないかを検査するモノで、検便当日は自分のウンチをマッチ箱に入れて学校に持って行かなければなりません。

検便の朝の登校は大変です。
みんな自分のウンチをマッチ箱に入れ、新聞紙に包んでヒモでぶら下げている訳ですが、ここでイジメの構造が起ります。

つまり、弱い者に自分の検便を持たせようと。
集団登校で、下級生が上級生の検便をいくつも持たさせて登校していたりしていたものです。

でも、この検便。朝、なかなかウンチが出ないと大変な騒ぎです。
その日、学校にも行けません。
仕方なく、母親のウンチを持って来たり、犬をウンチを持って来る奴までいました。

学校に行って、検便を渡してしまえば終わりなのですが、ところが結果の時がまた大変。
何しろ先生が「検便の結果、寄生虫のいた生徒の名前を言います」
と、教室で大声で寄生虫のいた子の名前を担任が発表するのです。
寄生虫がいたと言われた女の子が、恥ずかしさの余り泣いていたのを覚えています。

可愛い女の子のあだ名が、たちまちその寄生虫になってしまうのです。
先生は「誰だ!そんなひどいあだ名をつけた奴は!」
と、怒ってましたが、「あんたがしでかした結果やがな」と、私は思ってました。

今とは違って、地面が舗装されてない土の状態で、子供達は連日土と遊んでいたから寄生虫も当然宿っていた訳なのでしょうね。
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