萩原芳樹のブログ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ヨンちゃんが6年の一学期、選挙で児童委員長に選ばれた。
学校によっては、児童長という呼び方もあるが、学校全体をまとめる大切な任務である。 でも、ヨンちゃんは学校全体のことなんて全く考えたりする気もない。 ただただ毎週月曜日の全校朝礼で、朝礼台に立って喋られることと、校内放送を自由に使えることが楽しかった。 朝礼台では、礼をする時わざとマイクに頭をぶつけてみたり・・笑いが取れれば満足していた。 そういえば校内放送で、先生に思いっきり怒鳴られたことがあった。 土曜日の午後、児童委員会があり、出席の人は弁当を持って来てくださいという内容を告げるだけの放送だったのだが・・・。 「緊急放送!緊急放送!」と、ヨンちゃんは校内放送を始めた。 緊急放送とは、余程大変なことがあった時のみ使われる言葉であり、緊急放送と聞けば、全校生徒は勿論のこと、先生も全員その場に立ち止まって聞かなければならない決まりなのである。 学校内全てが立ち止まり、緊張感が漂うのを感じたヨンちゃん。 「緊急放送です!明日、児童委員会に出席する人は弁当を持って来てチョンマゲ。以上緊急放送でした」 校内でどよめきのような笑い声をヨンちゃんは感じた。 と、すぐに先生が放送室に飛び込んで来て、 「オマエ!緊急放送の意味もわからんのか!」と、ドヤされた。 ヨンちゃんの児童委員長は生徒には人気があったが、先生方には評判が今イチのようであった。 同じ学校で教員をしていたヨンちゃんのお母さんは、さぞ片身が狭かったのだろうなと思う。 でも、児童委員長としてやったイチビリ行為には、家でも全く触れなかった。 一時は登校拒否寸前にまでなっていたヨンちゃんが元気にやっているだけで嬉しかったのかも知れない。 PR ![]() ![]() |
カレンダー
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
萩原芳樹
性別:
非公開
ブログ内検索
アーカイブ
P R
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析
カウンター
忍者アナライズ
忍者アナライズ
カウンター
|