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萩原芳樹のブログ
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「男はつらいよ」の第8作「寅次郎恋歌」からのセリフです。

旅先の信州で、寅さんは「博(義理の弟)」の父親と偶然出会います。
そこで、寅さんはさとされてしまうのです。

「例えば、日暮れ時、農家のあぜ道を一人で歩いていると考えてごらん。庭先にりんどうの花が、こぼれるばかりに咲き乱れている農家の茶の間、灯りがあかあかとついて、父親と母親がいて、子供がいて、賑やかに夕食を食べている。これが本当の人間の生活というものじゃないかね、君」

この言葉を聞いて、寅さんは生まれ変わろうとする訳ですが、結局そんな地道な暮らしは出来ません。

でも、今の世の中、「地道な暮らし」こそ大変困難極まることだと思います。
「これを買え!あれを買え!」とも言わんばかりに、生活必需品でもないモノのPRばかり。
「情報社会だ?」・・・いらない情報が多すぎる!

「時代から、取り残される」という恐怖感から、人は無理矢理いらないモノを買いあさり、偽の満足感でとりあえずの日暮らし。

そんな現代社会に対して、「男はつらいよ」は痛烈に批判しているようにも思えるのです。

ところで東住吉区の「杭全」の正しい読み方は「くまた」ですよ。
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