忍者ブログ
萩原芳樹のブログ
[219] [218] [217] [216] [215] [214] [213] [212] [211] [210] [209]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

その老人と、虎との生活は続いた。
足の悪い虎は、部屋に座り込んだまま。
老人がエサを買って来ては、虎に与える日々が続く。

虎はどんどん成長して行った。
そして2メ-トルもの虎に成長した。
老人は、狭い一間のアパ-トで、成長した虎と、雑魚寝をする暮らしとなる。

しかし、困ったことが起こり始めていた。
老人の年金では、虎のエサ代が足りなくなって来たのである。

老人は、有り金をはたいて虎の食事を買った。
でも、虎はまだ物足りない様子。

そんなある夜のことだった。
夜中に虎のお腹が「グ-」と、鳴った音に老人は目覚めた。
虎は空腹のせいか、息使いも荒い。
「そうか、お腹が空いているんだな。でも、もう食料を買う金もないんだ」と、老人。
虎は、老人を見つめたまま。

老人が突然叫んだ。
「そうだ!この俺を食べれば良い!さぁ喰え!」
と、老人は左腕を虎の目の前に差し出した。

虎は、さすがに後ずさりした。
老人は、更に虎に近付き、「さぁ喰うんだよ!こんな俺の片手なんか、なくなってもいい。オマエが満腹になって幸せな顔をしてくれることが、俺にとっても一番の幸せなんだよ!さぁ喰え!」

虎の目は、涙でうるんでいた。
しかし、虎が次にした行動とは・・・。
      ~続く~

PR


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
[10/11 バーバリー 公式]
最新TB
プロフィール
HN:
萩原芳樹
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析
カウンター
忍者アナライズ
忍者アナライズ
カウンター