萩原芳樹のブログ
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「さぁ食べるんだ!お腹が空いているだろう」
老人は、嫌がる虎の口の中に、自分の左腕をねじ込んだ。 それから暫くして、老人と虎は平穏な日々を送っていた。 勿論、老人の左手は無くなっている。 保険に入っていたのだ。 老人は、左腕を無くしたことで多額の保険金を受け取り、また虎との暮らしを続けることができた。 しかし、その保険金も、やがて底をつく日が来る。 老人は、今度は右手を無理やり食べさせた。 そして、また保険金暮らし。 そんなこんなで結局、両手両足をも無くしてしまうことになる老人。 ついに最後の時が来た。 「お腹が空いているだろう? さぁ喰え!」 老人はダルマになっていた。 「こんなになったけどな、オマエと出逢って俺の老後は、それなりに楽しかった。感謝してるよ。有り難う!さぁ喰うんだ!」 虎は泣いていた。 老人も泣いていた。 そんなことがあってから何日か経ってのこと。 一人の女性が、老人のアパ-トを訪ねて来た。 「山田さ~ん! お父さんの死亡保険が下りますが、手続きをお願いします」 と、鍵のかかっていない扉を開けて、ビックリ仰天。 そこには、虎が厳粛な顔でペコタンと座っていた。 ~完~ もう20年以上も前のラジオドラマを思い出して、あらすじのみを書いてみました。 今思えば、随分稚拙な物語ですよね。 次からは、もっとホンワカした「動物モノ」を思い出して書くことにします。 PR |
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