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萩原芳樹のブログ
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ヨンちゃんが田舎の学校に転校をして、一週間も経たないうちに遠足があった。
遠足といっても、午後の5時間目をつぶして、クラスで近くの山まで歩いて出かけた程度のこと。
つまり、新学期でクラス替えをしたので、新しい友達と仲良くなる為の遠足であった。

そこで相撲大会をやることになった。
担任の先生が、対戦の取り組みを発表しては、男の子達が相撲を取った。

ヨンちゃんは、この頃体格も良く、身長もクラスでは後ろから二番目。
それに子供の頃から大の「吉葉山」ファンの相撲好きときている。
次々と対戦相手を投げ飛ばして行った。

同じく負け知らずの子がいた。
どうやら学年の番長的存在であることは、ヨンちゃんも感じていた。

ヨンちゃんと、その子の勝負の時が来た。
がっぷりに組み合う。
と、その時であった。
クラス全員が、相手の番長を応援し始めたのである。
担任の先生までもがそうだった。
「町の子なんかに負けるなよ!」と。

勝負は、ヨンちゃんが上手投げの勝ち。
しかし、問題はその後のことであった。

「なんで町の子なんかに負けたんや」と、担任。
クラスの面々も負けた番長ばかりをねぎらった。

まさしくアウェ-の戦いであった。
ヨンちゃんのサポ-タ-は、誰一人としていなかったのである。
まるでヒ-ルそのものの扱いでもあった。

ヨンちゃんは、また「一人浮いてる」と、感じた。
そしてヨンちゃんは思った。
「今度、奴と相撲する時は、ワザと負けた方がええのや」と。

転校生を大事にするどころか、目のかたきにされる。
それも担任の先生が一番強烈であった。

ヨンちゃんは何故担任の先生が自分のことを目のかたきのようにするのか理解ができなかった。
しかし、暫くしてその謎が解けたのである。
その謎とは・・・。


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