萩原芳樹のブログ
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ヨンちゃんは、両親から稽古ごとを幼い頃から通わされていた。
まず幼稚園の時からは、絵と習字のお稽古。 そしても2年生になると、そろばん塾へと。 3歳上の姉がピアノを習っていたので、ヨンちゃんも勧められたが、ヨンちゃんは嫌がった。 「ピアノを習うなんて、女のすること」と、思っていたからであった。 そんなヨンちゃんが、2年生の時、ウクレレ教室に通うことになった。 バイオリンならいざ知らず、小学2年生がウクレレを習うなんて前代未聞のことだと今でも思う。 何故ヨンちゃんが、ウクレレ教室に通うことになったのか・・・。 つまり、こういうことなのである。 ヨンちゃんが2年生の時、家族旅行で東京に行った。 勿論新幹線なんてない時代。寝台車に乗っての旅であった。 憧れの東京タワ-に登ったヨンちゃんは、「やっぱり東京だわぁ~」と言ったとか。 その東京タワ-内の楽器店にギタ-があり、ヨンちゃんは両親にねだった。 しかし父親は「そんな大きな楽器無理や。こっちの小さいのにせえ」と、訳もわからずウクレレをヨンちゃんに買い与えてしまったのである。 「せっかく買ったウクレレや。教室探すからな習いに行け」 と、ヨンちゃんはウクレレ教室に通うことになった訳である。 近所の民家で、バイオノン教室を開いていた爺さんが、ウクレレをヨンちゃんに教えてくれた。 チュ-ニングと、メロから入り、すぐコ-ド進行の稽古になった。 ウクレレは言わずと知れたハワイの楽器である。 ヨンちゃんは小学2年生にして、何曲ものハワイアンをマスタ-してしまった。 そんなある日のこと、ヨンちゃんが大好きな婆ちゃんが、 「芳樹、ウクレレ借して」 と、ウクレレを引き始めた姿にヨンちゃんは驚いた。 「婆ちゃんがハワイアンを弾いている・・・」 婆ちゃんが三味線得意なことは知っていたが、自分の婆ちゃんが器用で多芸なことにビックリしてしまったヨンちゃんだった。 PR
ヨンちゃん
毎回ヨンちゃんの世界に引き込まれて、懐かしい匂いと共に共感し、ヨンちゃんが「あいくるしいなぁ」って思ったりして…。 昭和っていう時代はどこを切り取っても「い~い時代」ですね。
ミュウミュウさんへ
コメント有り難うございます。
「ヨンちゃん物語」 ここまでは、ほのぼのした感じでしたが、これから辛い時代に入って行きます。 |
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