忍者ブログ
萩原芳樹のブログ
[338] [337] [336] [335] [334] [333] [332] [331] [330] [329] [328]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アフリカから、奴隷として連れて来られた人達。
連日過酷な労働で、何の楽しみもありません。

食欲、性欲、物欲等々、人間としての全ての欲望を奪われての暮らし。
もはや生きる望みも失っている訳ですが、死なせてももらえません。

そんな彼等は、連夜奴隷小屋に入れられた時、彼等なりの楽しみを生み出したのです。
「唄う」ということです。

何を唄ったのかというと、とりあえず日々の暮らしを歌にして。
例えば「ああ、腹が減った減った」
という即興の歌詞に勝手なメロディをつけて唄ったのです。
楽器なんか勿論ありません。
その辺のモノを適当に叩いて唄ったのでしょう。

「バナナボ-ト」の歌詞とリズムのアンバランスさが、これで解明できました。
彼等は、日頃の嘆きや悲しみを歌詞にして。
というか、その程度の言葉しか出てこなかったのでしょう。

でも、リズムはノリノリ。
悲しい歌詞に陽気なリズムが加わって行く訳です。
南米辺りの音楽にパ-カッションが多いのも、どうやらそのせいらしいです。
手当たり次第、その辺りのモノを叩いて唄う・・・これです。

人間、どんなヒドイ状況下でも、生きている喜び、「娯楽」を求めたくなるのだろうなぁと、つくづく思ったしだいです。

さて、こんなジャマイカのお話をしましたが、実は今度のお芝居「キャバレ-哀歌」のメインテ-マでもあるのです。

キャバレ-歌手を夢見る主人公は、ジャマイカの奴隷とまでも行きませんが、貧しい身の上。
お金のかからない「唄う」ということが、彼女にとっては何よりも幸せだったのです。

PR


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
[10/11 バーバリー 公式]
最新TB
プロフィール
HN:
萩原芳樹
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
アクセス解析
カウンター
忍者アナライズ
忍者アナライズ
カウンター