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萩原芳樹のブログ
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タカロア島の子供達は、本当にみんな元気で良い子ばかりであった。

学校が終わると、みんな海に入ってはしゃいで遊んでいる。
何故海で遊ぶのか・・・。
海が余りにも素晴らしいから?
陸地は猫の額ほどだから?
違います。
正解は、海にいると蚊に襲撃される危険がないから。
とにかく陸にいるだけで蚊の餌食となってしまう。

スタッフが撮影している間、私は少し暇になったので釣りでもすることにした。
釣り竿なんて、この島では邪道。
糸と針と、エサのタコさえあれば良い。

私が桟橋で釣りをしていると、また子供達が沢山集まって来た。
みんな私のマネをして、釣りを始めたのだ。

海の透明度が余りにも凄いので、釣りをしていて楽しいのか、楽しくないのかわからない。
というのも、魚が寄って来る様子が、余りにも鮮明に見えてしまうのだ。

私の隣りで糸を垂らしていた子供が、大きな魚を釣った。
が、釣ったその魚を針から外そうともせず、私に「外してくれ」と、いう合図をして来た。
その魚は、「おこぜの親分」のような風貌であった。
何だか気味悪いので、私は断ることにした。

このことは幸いだったようである。
この様子をビデオで撮影して、後日「横溝」さんに見せたところ、
「萩原さん、これはスト-ンフィッシュといって、猛毒を持つ魚ですよ。こんなモノに手をふれたらたちまち毒がまわり、タヒチ本島の病院に着くまでに、あなたの命は危なかったかも知れませんよ」と。

ああ、恐ろしや恐ろしや。
美しいモノには、毒がある・・・なんてよく言うが、まさしくそれ。
美しい海だからと、気を許してはいけないのである。

子供達が、ウツボを釣っていた。
ウツボは海のギャングである。
そのことを子供達は熟知しているようで、釣ったウツボを陸に揚げては、全員で棒でメッタ打ちにしていた。
そして、殺したウツボを足でまた海に蹴っていた。

なるほど。
ウツボは、あらゆる魚を食べている悪い奴だ。
「今度は、オマエがエサになる番だ」ということか。

元気で明るくたくましい島の子供達。
あれからもう20年にもなる。
あの子供達は、今どこでどんな大人になっているのだろうか・・・。

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