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萩原芳樹のブログ
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鶴橋の二畳の下宿は、さすがにヘコむ暮らしでした。

大きな旧家の二階に、二畳の間切りをしてある部屋が20部屋ほどあるという下宿。
朝夕二食付きで、一万円という家賃でした。
住んでいたのは、どう見ても工事現場のような人達ばかりで、学生や若者は誰一人としていません。

「食事が付いているから、いいじゃないか」と、思われるかも知れませんが、これがかえって迷惑な話。
夕飯のメニュ-に、カレ-が出されることがありました。
御飯は普通盛りなのですが、その上のカレ-のル-は少しだけ。
下宿のお母さんが「おかわり自由ですよ」と、言っておられたので、私は鍋にあるカレ-のル-を足そうとしました。
すると、「カレ-のおかわりはダメです。おかわりは白御飯だけです」と。
そこへ、下宿屋の子供がノコノコと現れてテンコ盛りにカレ-のル-を自分の皿に盛って食べているのです。
「これは下宿というよりも、虐待やないか!」
アホらしくなりました。

それに、その家の玄関は一つですから、門限があるのです。
夜10時以降は鍵をかけられてしまいます。
夜中にお腹が空いたからと、外出はできないのです。
窓(といっても30cm四方の鉄格子のついた小窓ですが)の外から夜鳴きラ-メンの音を聞きながら、角砂糖をなめて寝付いた思い出があります。

その頃、MBSラジオの前説で、毎週7分のネタを作らなければなりませんでした。
小さな鉄格子付きの窓の二畳の部屋で、夜は外出禁止。
でも、大阪に住んでいられることが幸せだと思い、まるで留置場のような環境で、連日ネタを作り続けていたのです。

今思えば、あの頃が一番多くのネタを作り続けていたのかも知れません。

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