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萩原芳樹のブログ
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京橋花月9月公演「女忍のブル-ス」に関して綴って行くことにします。

この物語は「女忍者」つまり「くのいち」が主人公になる訳ですが、いろんな資料を見たところ、戦国時代には「望月千代女」という女忍者が存在していたという記録しか残っていません。

彼女は「くのいち」を養成しては各地に送り込んでいたらしいのですが。
でも、記録に残ってないのは当然ですよね。
「忍者」はスパイです。秘密に行動して情報を手に入れるのが仕事。
そんなスパイが記録を残すようでは、スパイの資格はないですよね。

「女忍のブル-ス」の舞台となるのは、天正7年。本能寺の変の3年前です。
信長の次男で、伊勢松ヶ島城主であった「北畠信雄」は、1万の兵を率いて、隣国の伊賀に侵攻します。
それに立ち向かう伊賀の忍者達。少数ながらもゲリラ戦で信雄軍に奇襲攻撃を繰り返します。
歴史に残る「天正伊賀の乱」の始まりです。

この戦いの中での伊賀忍者達の葛藤を描いた芝居で、時代考証をしているものの、登場人物や出来事は、ほぼフィクションですが。

さて「くのいち」の語源ですが、実はこういうことらしいのです。
「人体には目、鼻、口、耳、へそ、肛門など9つの穴がある。が、女性はもう一つ穴がある。その穴を武器として敵から情報集めをすること」
つまり「9の1」です。

敵に忍び込んでは、女の武器を使って生きて行った女達。
そんな女達の悲しい物語でもあるのです。
(でも、あくまでコメディですから)

では「くのいち」や、その頃の忍者の暮らしぶりに関して、また詳しくお話することにします。
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