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萩原芳樹のブログ
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今、「R-1ぐらんぷり・サバイバルステ-ジ」を終えて、東京のフジテレビから、帰って来ました。

7年前にスタ-トした時は、地味な手作り感覚で始めたのですが、すっかり「R-1」は化け物のように、時代とともに、勝手に大きくなって行くことが恐ろしいです。

今日の「サバイバルステ-ジ(敗者復活戦)」の持ち時間は3分。
明後日の決勝では4分の勝負です。

この持ち時間って、果たして長いのでしょうか?それとも短いのでしょうか?

「レッドカ-ペット」や「エンタ」では、一分程度の勝負。
ということで、「R-1」では、きちんとしたネタ構成やら、実力が問われるようです。

それでも、4分程度でしか勝負させることしかできないのでしょうか?

「R-1」をスタ-トした時、「落語家よ、原点に戻れ!」がテ-マでした。
すなわち、落語家の元祖と言われている「米沢彦八」という人物は、江戸時代に、大道芸をやっていた人物。
今のような古典落語が完成されるのは、それから随分後のことになります。
大道芸であった米沢彦八は、通行人の足を止めるべく、少しでもアキさせない芸をやっていたのでしょうね。

私は、ここでハッと気付いてしまったのです。
そうなんです!
今のTVというのは、まさしく大道芸と同じ。
少しでも、あきさせてはチャンネルを変えられてしまう。

古典落語を大切にする余り、冒険心のない落語家さんに渇をと、思ってスタ-トした「R-1」ではありましたが、結果として「TV大道芸芸人」を作ってしまうという現象を作ってしまったのかも知れません。

京橋花月3月公演「お茶子のブル-ス」の世界に浸っている昨今、昭和の時代と、平成の今とのギャップの怖さをしみじみと感じてしまいます。

芝居の舞台となる昭和の頃、芸人さんの持ち時間は、15分~20分が当たり前でした。
それが、「あれよあれよ」と思う間に、どんどん短縮されてしまうTVって恐いですよね。

10年後の「お笑い番組」ひょっとして、5秒ネタとか、10秒ネタの芸人さんが、ブラウン管に現れては消えて行くという時代になるのでしょうか?

そんな時代がもし来たら、TVに本物の芸人は出なくなります。
あ~恐ろしや~恐ろしや~!
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