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萩原芳樹のブログ
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「お茶子のブル-ス」 次にご紹介する登場人物は、「モ-レツ7」という夫婦漫才コンビです。

今、注目株の「おしどり」のお二人が演じてくれます。
「モ-レツ7」というのは、昭和44年のCMで、「小川ロ-ザ」が「oh!モ-レツ!」と、スカ-トがめくれてパンチラになるのが流行していたので名付けました。
そして、マコちゃん演じるは「天満家みちを」 ケンちゃん演じるは「天満家わたる」
「みちをわたる」という、ふざけた名前ですが、戦前に実際いらしたコンビ名を引用させていただきました。

最近では「おしどり」のような夫婦漫才コンビは珍しい存在となりましたが、かつての寄席は夫婦漫才の方が随分多くいらしてました。

戦前の「ミス・ワカナ、玉松一郎」コンビに始まり、「夫婦漫才、花盛り」の時代は長く続きます。
「ミヤコ蝶々、南都雄二」「正司敏江、玲児」「島田洋介、今喜多代」などの、「奥さんボケ」のパタ-ンと、
「京唄子、鳳啓介」「人生幸朗、生恵幸子」などの、「亭主ボケ」のパタ-ン。

しかし、夫婦で漫才をされているのは、ホントに大変なことだと思います。
何しろ一日24時間ずっと一緒なのですから。
それでいて、舞台で笑いがない時には、「あんたが悪い!」と、ケンカする。
私なんか「いつ息を抜けるのか」と、心配すらしてしまいます。
だからでしょうか。離婚されている夫婦漫才さんも数多かったです。
でも、そのほとんどは離婚しても、コンビは解散せずに「離婚ネタ」で漫才を続けられるというから、凄いバイタイテイですよね。

私が「B&B」として花月に出ていた頃、「のぼる、かほり」という夫婦コンビの方がいらっしゃいました。
よくケンカもされていましたが、我々若手には、とても優しいご夫婦。

こんなことがありました。
私が舞台で急に貧血を起こしてしまい、倒れてしまったのです。
幸い、すぐに立ち上がれて舞台は続けられたのですが・・・。
楽屋に戻った私に、このご夫婦は優しくこんな言葉をかけてくださいました。
「舞台で倒れるやなんて、かわいそうに。ろくに食べてないのと違う?私等が昼ご飯おごってあげるから」
私はどんな栄養のつくものをおごってもらえるのか期待しましたが・・・
楽屋の電話で出前を注文してくださり、
「なんば花月の楽屋まで、素うどんとご飯一つ、持って来て!」と。
「素うどんと、ご飯?」
私はまた貧血で倒れそうになりました。

でも、それが精一杯のご馳走かと思うと、今更ながら有り難いご馳走でした。
昭和の楽屋って、ホントに面白いですよね。

明日は、「モ-レツ7」を演じる「おしどり」についてお話しましょう。
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