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萩原芳樹のブログ
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さてさて、バレ-ボ-ル部の練習をサボって、俊市郎宅へ。
買ってもらったばかりというテ-プレコ-ダ-を、早速見せてもらった。
その頃のは「オ-プンリ-ル」という古い形。
「こんなモノに、自分の声が録音できるのか」と、私は改めて感動した。

「昨日の『てなもんや三度笠』を録音したのやけど、聴いてみる?」と、俊市郎。
「聴く聴く」
二人して、昨日TVで放送されたばかりの「てなもんや三度笠」を聴くことに。

「てなもんや三度笠」は、日曜6時からの30分番組で、藤田まことさん主演の時代劇コメディ。
当時、爆発的な人気番組で、特にゲストコメディアンのボケに対する藤田まことさんのアドリブ的ツッコミが素晴らしかった。

「オモロイなぁ」
私と俊市郎は、昨夜見た番組を改めてテ-プで聴いて爆笑。
「もう一回聴いてみようか」

結局、その日何度同じテ-プを聴いたのかわからない。

そして、翌日の昼休みのことだった。
俊市郎が、私の傍に来て、昨日テ-プで聴いた「てなもんや」のセリフを語りかけて来るのである。
私も、覚えていたので、返しをする。
二人でやりとりするうちに、30分番組全てのセリフを二人で覚えてしまっていたことに気付いた。
周囲には、クラスメイトが集まって来て、そんな二人のやりとりを聞いて爆笑の渦となった。

それからというもの、毎週月曜日はクラブを休んで「てなもんや」のテ-プを二人して聴くようになっていた。
そして、また翌日には学校で、そっくりセリフのやりとりを繰り返す。

中学一年生の二人が遊びでやっていたことだったのだが、よくよく考えてみればプロの完全コピ-をしていたのであった。

いつの間にか、私と俊市郎は日常会話でも、漫才コンビのように変化していた。
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