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萩原芳樹のブログ
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以前に、このブログでも書いたことがあるが、鶴橋の二畳の部屋を出て、玉出を選んだのは、中学時代からの親友的存在だった「俊市郎」という友人の家があったからであった。

彼と私は、中学一年の時、同じクラスで仲良くなり、その頃初めて漫才の真似事みたいなことをやり、大の仲良しであった。
私が今こんな仕事をしているのも、かつて芸人をやっていたのも、全てが彼の影響と言ってもいいと思う。

さてさて「俊市郎」という友人について、これから暫くのシリ-ズで綴って行くことにしましょう。

中学一年で同じクラスになった彼は、女の子には憧れの存在であった。
何しろイケメンであるし、勉強の成績もそこそこ良し。
その上、運動神経が凄くよくて、バク転なんかも道を歩きがてらに平気でやってしまうような男だった。

そんな彼と、同じバレ-ボ-ル部に入ったのも何かの縁。
勿論運動神経の優れた彼は、いきなり一年の中でもダントツ上手だった。
しかし、一年坊主といえばバレ-コ-トの外で日暮れまで玉拾いをさせられるのが当然の役目。

先輩達がコ-ト内で練習している間、玉拾いをしていた私のすぐ傍に来て、彼は常にブツブツ呟いていた。
その内容といえば、コ-トにいる先輩の「あだ名」を勝手につけてみたり、小声で流行の歌に自らの替え歌をして聞かせてくれたり・・・。

それが全て爆笑ネタだったので、自然と玉拾いの一年生は彼の傍に集まり、やがて大爆笑の輪になってしまう。

「オマエ等、そこで何してのんや!」
当然、先輩にドヤされて一年全員ウサギ跳びで運動場一周となる。

そんなある日のこと。
「ヨンちゃん(私の呼び名)今日、クラブさぼって家に来いひんか?」と。
聞けば、テ-プレコ-ダ-を親に買ってもらって、面白いモノを録音したというのである。
「行く行く」
私は、即返事を。
というのも、テ-プレコ-ダ-は、その頃の中学生にとっては憧れの「ほしいモノ、ベストワン」

授業を終えると、学校のすぐ傍にあった彼の家に、転がり込むように駆けつけた。
そして、彼がそのテ-プレコ-ダ-に録音していたモノに、私は感動した。
そして、そして、そして・・・。このテ-プレコ-ダ-こそ、芸人に、漫才の道に進ませてくれたのであったのである。

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