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萩原芳樹のブログ
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私の大好きだった芸人さん。
続いては「浅草四郎」という芸人さんについてです。

昭和30年代~40年代にかけて活躍されていた方でした。
元々喜劇役者であり、その後漫才に転向。
「姿三平・浅草四郎」として人気を呼びます。
私も、このコンビは見たことがないのですが、伝説に残る漫才コンビだったようです。

その後、「岡八郎」さんと、「四郎・八郎」のコンビを結成。
吉本が派手に売り出した若手コンビでした。

浅草四郎さんの芸は、コメディアン出身なだけあって、動きが達者。
その上、喋くりも達者だったので「四郎・八郎」の漫才は、ほとんど浅草四郎さんがネタをふって落としていた記憶があります。

日曜12時にMBSで「サモンお笑い劇場」という番組がありました。
吉本新喜劇を生で放送するのですが、オ-プニングは必ず「四郎・八郎」の漫才から。

しかし、ある日突然ブラウン管から「四郎・八郎」の姿が消えてしまいます。
後釜には、当時新人の「やすしきよし」のお二人が。
「どうされたのかなぁ」と、気になっていましたが、岡八郎さんは新喜劇に入団されたことをTVで知りました。
「では、浅草四郎さんは?」

そんなある日、TVの寄席中継で、浅草四郎さんの姿を拝見できました。
吉本を辞められて、千日劇場に移籍し、「浅草四郎・杉一平」という新コンビを組まれていたのです。
私の好きな浅草四郎さんの独特な動きと喋くりは健在でした。

しかし・・・。
それを最後に浅草四郎さんの姿を拝見することはできなくなってしまったのです。
40歳という若さでこの世の人ではなくなわれてしまわれたのです。

一度でいいから生で、それも近くで浅草四郎さんの芸を見たかった・・。
今でも、残念で仕方ないです。

浅草四郎さんは、楽屋でも面白い方だったらしく、私が花月の舞台を踏むようになっても、楽屋では浅草四郎伝説が持ちきりでした。

子供の頃、TVを観て憧れの存在だった方とは、ほとんどお目にかかれたのですが、浅草四郎さんだけはついに幻の存在で終わりました。
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