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萩原芳樹のブログ
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「お茶子のブル-ス」に登場する、お茶子「ナツエ」のプロフィ-ル紹介です。

昭和44年の設定で54歳ですから、大正4年生まれのオバチャンです。

性格は一言でいうと、「ドあつかましい、うっとうしいオバハン」です。
「ナツエ」という名のこの元気なオバチャン、実は悲しい過去を背負っているのです。
ナツエはそもそも戦前の昭和10年代、ジャズ歌手でした。
しかし、戦争が始まり、ジャズ歌手は皆弾圧され、ダンスホ-ルの営業もできなくなってしまいます。
そればかりか、「敵国の名前を名乗るとは何事ぞ!」と、
それまでの「ミス・ナツエ」という名前を無理やり「愛国ナツエ」に変えられてしまいます。

実際、歌手の「ディック・ミネ」さんや、漫才の「ミス・ワカナ」さんも国の命令で名前を変えさせられたそうです。

結局、ナツエはジャズ歌手をやめて、音曲漫才の一員になり、戦場の慰問に行ったりします。
(何故漫才に転向したのか・・・その理由は悲しいドラマがあるので、お芝居を観てください)

現実に戦前、「わらわし隊」と呼ばれた慰問団が存在していて、戦地で戦っている兵隊さんを癒やす為に、お笑い芸人が集まっては戦場まで出向いて漫才を披露していたそうです。

その後、「ナツエ」はお茶子として楽屋に居続けるようになるのですが・・・。
他の詳しいプロフィ-ルは、内緒にしておきます。お芝居で是非楽しんでください。


さて、その「ナツエ」を演じる、今回の主役「メグマリコ」さんについてお話します。

メグさんは、モノマネ芸人として吉本に所属し、達者なモノマネをいくつかされていたのですが、中でも亡くなった「若井小づえ」さんのモノマネが絶品でした。
そこで、吉本は小づえさんの相方であった「若井みどり」さんと、「新小づえみどり」として漫才をするよう二人を説得し、暫く漫才をされていました。
私は、その「新小づえみどり」さんの座付き作家で、お二人の漫才台本を全て担当していました。

そんなことから、お付き合いが始まった訳ですが、昨年「らん子のブル-ス」三部作では、「役者メグマリコ」の実力を充分に発揮。
特に、完結編では親子ほど年の違う二役を見事に演じきっておられました。

とにかくパワフルな芸人さんです。
よく「吉本が全然仕事をくれない」と、ボヤく若手芸人がいたりするのですが、この人は違います。
仕事がなければ、自分で見つけて来る!・・・そんなバイタリティあふれる方なのです。
今、「派遣切り」とかで悩んでいる方は、この女性の生き方を見習うといいですよ。

そんなとっても元気なメグマリコさんが、とっても元気なお茶子「ナツエ」を演じます。
是非パワ-をもらいに、京橋花月3月公演に来てください!
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