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萩原芳樹のブログ
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「お茶子のブル-ス」終わりましたが、このブログでは私の思い出の昭和芸人さんに関して綴らせていただきます。

まずは、新喜劇の「井上竜夫」さんについて。
「井上竜夫」さんといえば、新喜劇の「老け役」として知る人ぞ知る存在ですが、実は半世紀近くも、ずっと「老け役」ばかりを続けて来られた方なのです。

高校時代、演劇部に所属して、すでにその頃から「老け役」を。
卒業後、更に「老け役」を極める為、松竹新喜劇の老け役だった「曽我廼家五郎八」さんに弟子入りされます。
そして、吉本新喜劇に入団、20代からずっと「老け役」一本で通して来られました。
「のび太」や「サザエさん」が年をとらないように、井上竜夫さんも、50年間、ずっと老けたままなのです。

若くして老け役をする為に、随分努力もされたようです。
背中を丸くする為、毎日高い枕で寝続けることによって、自然に背骨が丸く曲がって来たことに喜びを感じられたとか。
それほど本当は、役作りに熱心な方なのです。

そんな井上竜夫さんに、私は中学2年の時、手紙を出したことがありました。
「花月のポケットミュ-ジカルでは、ボケ役であれだけ爆笑を取れる井上さんが、何故新喜劇になるとギャグをしないのですか?」という内容。

当時、花月では「ポケットミュ-ジカル」という出し物があり、新喜劇の若手中心にコントをやっていました。
たまたま私が花月に行った時、井上さんがボケ役をしていて、大爆笑となりファンになってしまいました。

ところがTV中継される新喜劇では、全くギャグをやらない単なる老け役に、ファンとなった私はイライラして、そんな失礼な手紙を出したのでした。

井上さんから返事がありました。
「芝居というのは、みんなが勝手にギャグをやったら潰れてしまう。キチンと芝居の筋を運ぶ役目も必要なんです」と。

そんな返事をもらった私は、また井上さんに手紙を書きました。
「他の人よりも、井上さんにボケてほしい」と。
「昨日のTV中継の役では、こんなポイントでボケられるのではないですか?」等と、大変失礼なことを書いたのです。

またしても井上さんからの返事が。
「そう言うけど、私がボケたら芝居は潰れてしまう。芝居が成立していてこそ、初めてギャグも生きるのですよ」と。

今から思えば、井上さんのおっしゃってることは当然のことなのですが、姫路の中学生にとっては、大好きな井上竜夫さんがボケないことにイライラしてたのです。

そんな手紙のやりとりが、7~8回も続いてしまいました。
まるで文通していたかのようになってしまっていたのでした。

井上竜夫さんとのお話、まだまだ続きます。
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