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萩原芳樹のブログ
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思えば、私が中学3年の時、始めて「やすし師匠」に出逢い、高校生の間、送り続けた漫才台本を指導していただいた「やすし師匠」
そんな方の漫才台本を、ついに書かなくてはならない運命となりました。

読売TVの正月特番で、まずはお二人の漫才が7分程度あり、その後コメディでの計90分特番だったと思います。
収録は「旧うめだ花月」です。

コメディの方は、正月特番なので「オ-ル吉本」のキャスト。
こちらは、賑やかにリハ-サルを無事終えました。
演出はディレクタ-がするので、私は台本を書いて、リハに立ち会うだけでOK。
しかし、漫才の方が気がかりでした。

「萩原君、楽屋で『やすきよ師匠』が漫才台本の読み合わせをされるから、行って立ち会って来てよ」と、言われて、私は一人『やすきよ師匠』の楽屋へ。

漫才台本は、事前にお二人に手渡されていて、本番前に簡単な読み合わせだけで、本番突入です。
(正月特番のTV用の漫才なので、師匠達にとっては、その程度で充分だったのでしょう)

私が楽屋に入ると、きよし師匠が待ちかまえていたように、
「さぁ、やすし君、読み合わせしようか。萩原君が書いてくれた台本や」と。
やすし師匠は、まるでソッポを向いたように化粧前の鏡に向かったままでした。

「さぁ、やろうか」と、きよし師匠が言うと、
「こんな奴の書いた台本」と、やすし師匠がポツリと。

私は、何を言われるのかドキドキ状態です。
読み合わせが始まりました。
しっかりと台本を手にして、本息で読み合わせをされる『きよし師匠』に対して、やすし師匠の方は、遠くから台本を見て、斜め読み状態。
「こんな台本で漫才できるか」とでも言いたげな態度でした。

本番が始まりました。
私は、舞台の袖から「どうか無事漫才が終わりますように」と、祈る気持ちで見ていました。

ところが、漫才中にとんでもないハプニングが起こったのです。
なんと、しっかり台本を読み合わせされていた『きよし師匠』が、うっかりセリフを忘れてしまわれたのです。
「どうなるのやら・・・」と、心配していると、やすし師匠がそのセリフを見事にカバ-されて漫才が続行するではありませんか。

楽屋の読み合わせでは、まるでやる気のない素振りだった『やすし師匠』
ですが、実は事前に手渡されていた私の台本を完璧に覚えてくださっていたことに気付きました。

袖で見ていた私は、涙が出そうになりました。

漫才は無事終了。
舞台を下りて来られた『きよし師匠』から、「萩原君、なかなか良かったネタやったな」と、お誉めの言葉を。

やすし師匠に「お疲れ様でした」と、お声をかけたのですが、
師匠は、無言のまま頷くだけで去って行かれました。

結局、この後師匠が亡くなるまで、私は師匠とまともにお話できる機会はありませんでした。
「もっと自分から歩み寄れば良かった」と、今更後悔すらしてしまいます。
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