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萩原芳樹のブログ
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新コンビを結成することになった「のりおよしお」さんが、青山ホ-ルに来るというので、ワクワクして出かけました。

青山ホ-ルでは、当時若者対象にした「お笑いイベント」を時々やっていて、その日の出番は「のりおよしお」さんと、米国から帰国したばかりの、「北京一」さん。

このプログを最初から、ご覧になった方は「あっ!」と、思われるでしょうが、「京一京二」を解散して米国に渡ってパントマイムを本格的に修業した京一さんが、帰国しての初ステ-ジの場でもありました。

そして、司会が「三遊亭小遊三」さんで、当時はまだ「遊吉」を名乗っていました。
実は、この「遊吉」さんは、私が上京して間もなく、「春雨や雷蔵」さん(雷門助三)と、3人で、よく余興に出かけていた仲。

楽屋は、なんだか奇妙な同窓会のような雰囲気で、私も懐かしさでいっぱいでした。

さてさて、米国仕込みの京一さんのパントマイムが終わると、「のりおよしお」さんの初舞台です。
「ガ-ルハント」のネタをしていました。
有名なネタで、大阪の漫才の若手が練習もかねて舞台にかけたりするネタ。
街角で女性に声をかけるコツを教えて、漫才コントに。
「お嬢さん」
「ナ-ニ」
「お年はいくつ?」
「20歳」
「お茶でも行かない?」
「ええ、いいわ」

こう教えられて、
「お嬢さん、お年はいくつ?」
「60」
「婆ァに声かけてどないすんねん!」
というのが、お決まりのネタで、私も「エビスカッパ」師匠のこのネタを覚えて、練習用にやったものです。

ところが、「のりおよしお」さんの場合、
「お嬢さん、お年は?」
「二億」
「オマエは生きてる化石か!」
と、アレンジを。

青山ホ-ルは、大爆笑でした。
私も、「のりお」さんの「二億」というボケもさることながら、
「よしお」さんの「生きてる化石か!」というツッコミ。
凄いなぁと、感心させられるばかりでした。

でも、この初舞台の漫才、私はてっきり充分ネタ合わせをして来たとばかり思っていたのですが、実はそうないことが、何年も経ってわかったのです。

いったいどんなネタ合わせが行われていたのか・・・また、次にお話します。
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