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萩原芳樹のブログ
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さて、自称プロデュ-サ-という六本木のマスタ-の言われるままに、私はTVスタジオに向かいました。

そして、約束通りカメラリハ-サルでコントの代演をすることに。
その番組では、湯原昌幸さん、ゴ-ルデンハ-フのエバ、前川清さんが仕切っていて、ゲスト歌手とコントをする訳ですが、ゲスト歌手は多忙なので、本番ギリギリにスタジオ入りとなります。
そこで、カメリハの代役も必要だったのでしょう。

「何でこんなことを、せなアカンねん!」
私はヤケクソ気味に台本を無視して、勝手なアドリブばかりやりました。
湯原さんや、エバは私が何者とも知らずに、私の訳のわからないアドリブに大爆笑。
叱られると思っていました。
しかし、本番を終えると、プロデュ-サ-が、
「明日、ウチの事務所に来てくれないか」と。
30歳位の若さでしたが、六本木のマスタ-は本当にプロデュ-サ-なのでした。

翌日、赤坂にあるその制作会社へ。
プロデュ-サ-が待っていて、いきなりこんな話になりました。
「オマエ、来週からレギュラ-に決まったよ。来週のコント台本もオマエ用に書き換えてもらっているから。いいな」と。

タナボタという言葉がありますが、まさにそうでした。
考えてみれば、六本木で金もないから、ついついやったショ-。
そして、カメリハの代役という屈辱から開き直ったスタジオ。
全てが成功に導いてくれたのでした。

「オマエを何とかレギュラ-にしたいと思って考えたのだけど、誰にも知らせずカメリハでコントの代役やらせて、様子を見てたんだよ。サブにいたスタッフも爆笑になってな。『あいつ、誰なんだろう』と。それで、本番終了後、レギュラ-メンバ-にも打診してみたところ、みんな賛成でな。来週から頑張れよ」

帰り道・・・私は夢でも見てるのではないかと思いました。
単身、東京に出て来て、頼るところもなく、無我夢中の日々。
吉本を勝手に飛び出して、わずか一年余りで、こんな風に偶然のようにTVのレギュラ-が飛び込んで来たのです。

「ビッグバラェティ」その番組は土曜の午後一時からの放送で、今のテレビ朝日系列で流れました。

そして、あの「ぎんざNOW」のレギュラ-話まで、飛び込んで来たのです。
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