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萩原芳樹のブログ
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さて、「のりお」さんの強烈なアドリブに対して、常に多様なツッコミをする「よしお」さんですが、どうやら私と「上方よしお」さんとは、「すれ違いの運命」のようです。

まず「三代目B&B」のお話を、吉本からいただいたにもかかわらず、その時すでに「のりおよしお」コンビ結成が決まっていたこと。
(勿論私の方も、大阪に戻って漫才をする気はなかったのですが)

「よしお」さんと初めて出会ったのが、「のりおよしお」デビュ-の青山ホ-ルでしたが、「よしお」さんは、随分以前から私の存在が気になっていたようです。

私が「B&B」を結成する直前のこと。
「森ノ宮青少年会館」にて、私(当時は「ダッシュとんぺ-」というピン芸人でした)と、「バックケ-ス」さんがメインのイベントをやったことがありました。
トリが「バクケ-ス」の漫才で、私がモタレを。
その前では、落語家さんのお弟子さんやら、学生フォ-ク等のメンバ-によるイベントで、学生フォ-クの大学仲間が沢山詰めかけてくれて、満員になりました。

その満員の客席の中に、当時「松竹タレント養成所」に通っていた「よしお」さんがいたらしいのです。
「よしお」さんは、私の舞台を見て、「こいつと漫才やりたい」と思い、そのイベント関係者に「ダッシュとんぺ-を紹介してください」と、頼まれたとか。(後日談で聞いたことなのですが)
しかし、関係者も私がB&Bとして吉本デビュ-することを知っていたので、「もう相方も決まっていて、彼は吉本からデビュ-するらしい」と。

ひょっとしてその時、この話を聞いていたら正直気持ちはグラついていたかも知れません。
でも、そんなことは知らないまま、私はB&Bとして漫才を。
そして、わずか一年で勝手に辞めて東京に行ってしまったのです。

そのニュ-スを「よしお」さんは、「のりお」さん(バックちゃん)から耳にしたそうです。
「B&Bの片われが蒸発して、新しい相方を探しているらしいのやけど、どうや?」と。
「よしお」さんは、その話を聞いて、「いよいよ私とコンビを組む時が来たか」と、思われたそうです。

「よしお」さん曰く、「蒸発する方は、腕のない方がするのが当たり前やったから」と、勝手に私が残って相方を探していると勘違いされたようです。
確かに、その当時のB&Bの漫才は、私がほとんど喋っている漫才。
仕方ないです。私は中学生の頃から、横山やすしさんに漫才というモノを教わって来て、ピン芸人としても舞台でやってた人間。
それに比べて相方は、まだスブの素人でしたから、そのハンデは確かにありました。
(このハンデの悔しさをバネに、彼の喋り芸は急上昇して行く訳ですが)

「よしお」さんが紹介されて花月の楽屋に行ってみると、コンビの違う方がいたのでビックリされたとか。

そんなことがあっての「三代目B&B」の話です。
本当に「すれ違いの運命」だったのでしょうか。

私が同じ「松竹タレント養成所」に、もしも通っていたら「よしお」さんとコンビを組んでいたかも知れません。

でも、私は「プイ」と、突然姿を消すことになったのかもわかりません。
勝手な男ですよね、私って。
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