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萩原芳樹のブログ
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「このまま40歳になったら、どうしよう・・・」
10坪の店を続けて行く不安と、「優勝すれば大金が入る」と思って応募した脚本募集。

私は脚本家に転向する決意をしました。
夜、妻が子供を寝かしつけて自分も寝ようとした時、
「俺、商売やめて東京に行こうと思ってる」と。

「東京へ?何するつもり?」
「脚本家になろうと思うてる」
「ええっ?確かにあんたの発想は面白いと思うけど、脚本家になんかなれるの?」
「わからん・・・けど、最低でも、お笑いの本を書いたら喰って行けるやろ」

こうして店をたたんで脚本家として東京でスタ-トする準備を。
「最低でも、お笑いの本・・・」とは、随分生意気ですよね。
今こうして「最低でも・・・」の仕事にありつけているのですから。

東京に行って、以前お世話になった方々を訪ね歩くことに。
渡辺プロの方から、日活のプロデュ-サ-を紹介してもらい、いきなり映画を一本書かせてもらえる話になりました。
(その頃の日活は「ロマンポルノ」)
私はポルノ映画を一度も観たことがなかったので、慌てて観に行くことに。

そして、昔TVのレギュラ-に私を推薦してくれた方のところへ。
脚本の仕事探しのつもりだったのですが、その当時「マンザイブ-ム」のまっただ中で、「脚本よりも、コントを書いてくれないかなぁ」と。
その方は、制作会社の社長になっていて、紳助竜介、サブロ-シロ-をレギュラ-にしたコント番組「コケてたまるか」という番組をスタ-トさせたばかりだったのです。

店を辞めて上京しても、何とかなりそうになって来ました。
しかし、母親には何と言おうかと戸惑っていました。
「父が他界し、母を一人にさせない為に帰郷した自分。今更どう話をしようか」と。

「最近店の経営状態が悪いので、店を一度思い切って閉めて、2~3年東京で商売の勉強して来るわ」と、ガッカリさせない為のウソを。

そして、妻と4歳と1歳の子供を連れて、私はまたまた人生の再スタ-トをすることになったのです。

でも、いざ東京に引っ越してみると、「ええっ?話が違う!」という出来事が起こっていたのです。
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