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萩原芳樹のブログ
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上京して2年が経ち、TVのレギュラ-番組からは外されたものの、仕事は順調でした。

司会の仕事にしても、自分の個性を出して納得の行く舞台をつとめられることができるようになりましたし、金銭的にもキャバレ-の仕事を適当にこなして充実の日々。
あとは売れて行くチャンスを待つばかりです。

その頃、ラジオのニッポン放送で、定期的に開催されているロックコンサ-トの司会に抜擢されていました。
ロックコンサ-トの模様は、「オ-ルナイトニッポン」の二部で放送されるので大切な仕事。

「キャロル」は、すでに超ビッグになっていたので、それ以外のバンドが計10組ほど、順に登場するロックコンサ-トです。

トリは「ハリマオ」が、よくつとめてました。
宇崎竜童さんが、「ダウンタウンブキウギバンド」を結成したばかりで、トップ出番。
「チュ-チュ-たこかいな」とか「網走番外地」等をロックでやっては、喋りで笑わせるというグル-プでした。

「つのだひろとスペ-スバンド」が「メリ-ジェ-ン」をやり、「モト冬樹」さんが「ロ-ズマリ-」というGSの「オックス」の流れのグル-プで、ロックではなく、アイドルチックに踊って歌っていました。

このロックコンサ-トの司会で、私はホントに笑い草の失敗をしてしまったことがありました。

ロックコンサ-トの司会は、次のバンドのセッティングに時間がかかるので、この時間をつなぐのが大切な仕事です。
もう「キャロル」の時のように、「滝あきら」さんの漫談をして失敗することもなく、ロックの客に合わせた話題やノリで、無事つないでいました。

次のバンドを紹介したら、約20分程バンドに全て任せて、司会の私はしばし休憩となります。
舞台の袖で、バンドの演奏を聴きながら、終わるのを待っていました。
ところが睡魔が私を襲って来たのです。

ステ-ジでは、ガンガンにロックの音が響いています。
静かなよりも、むしろ眠くなってしまった私・・・。
知らず知らずの間に、すっかり眠ってしまっていました。

「まずい!」と、ふと目が覚めたのは、ステ-ジからロックの音が聞こえていないことに気付いた瞬間。
ステ-ジからは、物音一つ聞こえてきません。

「バンド演奏が終わったんだ!早く出ないと」と、とっにマイクを手に、私はステ-ジに全力で走って出て行きました。
すると・・・。

バンドのメンバ-は、ストップモ-ション状態で、固まっているではありませんか。
「?・・・何だこりゃ?」と、飛び出した私も固まりました。

すると、次の瞬間にバンドは「♪ジャカジャカ」と、演奏を続けたのです。
つまり、バンド演奏の中でブレイクしている瞬間に「出番だ!」と、勘違いしてしまった私。

演奏が再会されると、私はまた全力疾走で舞台から去りました。
客席は大爆笑。
「大阪の司会者は、ブレイクも知らない」と、思ったのでしょう。

こんな失敗もありましたが、「ニッポン放送」の方から、
「団ちゃん、うちで実はあんたの番組を作ろうと考えているんだけどね」と、嬉しいお話が。

とりあえずは、実験的に一本番組を始めて、様子を見て「オ-ルナイトニッポン」のパ-ソナリティも考えてる・・・と。

夢のような話でした。
そして、実験的番組は「あんたのやりたい放題、何でもしていいから」という条件。

そして、この実験的番組の第一回目の収録日が、とんでもない日になってしまうのでした。



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