萩原芳樹のブログ
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秋にオ-プンした私の店は、年末に初めてのバ-ゲンセ-ルの時期を迎えることになりました。
ここで商売人一年生の私としては、「また一工夫を」と、考えました。 今では当たり前となっている「顧客対象のバ-ゲン」(通常のバ-ゲンの前の顧客優先バ-ゲン)ですが、その頃、姫路辺りでやっている店は、まだありませんでした。 まず私は「顧客優先バ-ゲン」の日を設定することにしました。 それは、バ-ゲンの前日に、店のシャッタ-を半分閉めて、一見の客が入ることのできない状況を作って、顧客だけのバ-ゲンセ-ル。 顧客には、あらかじめ聞いていた住所にDMを送り、その顧客限定セ-ルに招待した訳ですが・・・。 ここで私は考えました。 「バ-ゲンはお祭り。賑やかである程、パニックになって購買欲はそそられる筈」と。 自分だけ優先に来たと思いきや、いざ店に来てみると満員の客がいるので、商品を取り合う。そんなパニック劇を演出しなければならないと。 そこで、私の出したDMの内容が、こうでした。 「当日は混雑が予想されますので、あえて時間設定をさせていただきます。あなたの来店時間は、午後3時~5時までです」 実はDMの内容は全て同じ。 つまり、混雑をさける為に時間設定したのではなく、私はあえて混雑を招くようにと、全てのお客さんに同時間設定をしたのです。 全ての顧客を2時間に限定して、店が満杯の状況を作ろうと。 そして、顧客限定のバ-ゲン当日。 シャッタ-を半分閉めた店内に、どんどんお客さんが入って来るではありませんか。 10坪の店は、人が身動きできない程のパニック状態に。 客は、奪い合うように、バ-ゲン商品を手に取っていました。 しかし、ここで私はまた裏の作戦を。 実は客の女性が、一層興奮状態になるようにと、店内の暖房をいつもより高めていたのです。 冬なのに、汗をかく程の店内で、顧客の女性達は、争うように商品をあさっていました。 更に・・・更にです。 従業員の女の子には、「わざと、ゆっくりとレジをしろ」と、言っていました。 レジ前には、当然列ができました。 そして、レジ前には安いアクセサリ-を置いていて「待っている間、ついでに買って帰ろうかな」と思わせるような演出もしていたのです。 結果的に、そのバ-ゲンは大成功でした。 「商売って、単にモノを売ることではなく、人間の心理を掴む作戦なのだ」、まだ23歳の若者は得意げになっていたのです。 「芸人として頂点に立てなかったけど、俺は商売人の頂点に立ってやるぞ!」と、私は意気盛んでした。 PR |
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